こんちくわ!Shygonです!
今回は俳優キアヌ・リーブスの久しぶりの大ヒット映画
ジョンウィック
について熱く語ります!
2014年に公開された本作は「マトリックス」でお馴染みのキアヌ・リーブスの大ヒット映画です。
昔裏の社会でその名を轟かせた凄腕殺し屋が愛犬を殺されたのをきっかけに復讐するアクション映画です。
世界興行収入は合計400億近くにのぼり、キアヌ・リーブスの復活作として認知されています。
そして本作の大ヒットを記録して、次回作「ジョン・ウィック:チャプター2」が2017年に公開されました。
なぜ大ヒットを記録したのか
主演を務めたキアヌ・リーブスは本作で完全復活!と言われファンにとってはこれほどうれしいことはないでしょう。
これまで街の公園でひとりで悲しそうにご飯を食べているところをパパラッチに取られるなど「悲しみのキアヌ」と風刺されていたのが本作で状況が一気に変わりそうですね。
毎年数多くのアクション映画が世界中で撮られているのに、本作が大ヒットした具体的な理由は2つあると思います。
アクションにおけるなぜ?
本作はアクション映画なので当然起承転結のような物語の進行が存在します。平凡な楽しい生活が冒頭シーンにあり、突然家族が不幸に巻き込まれる。
そこで元凄腕殺し屋が復讐するという、いかにもハリウッドが大好きな典型的な映画ではないのです。
物語は妻に先に立たれることから始まります。そんな死んだ妻から最後の贈り物愛犬が死後に送られてきます。
主人公はその犬を子供のように可愛がるのです。亡くなった妻の寂しさを愛犬で埋めるため、大事に大事に育てます。
そこで犬という癒しと残酷なアクションの前章とのギャップを作ります。
ですが、自分の可愛がっていた愛犬を自分の車を奪いに来たギャングに殺されてるという悲劇から本作が始まります。
本来この部類の映画には強い理由付けが必要ですが、本作を客観的に見るとそれを全く感じないのです。
癒し系代表そして動物代表の犬と残酷な描写という、相反するはずのふたつがアクション映画のなぜ成り立つのかの理由付けをするうえでとても重要になるのです。
復讐劇を何本もみてきた筆者ですが、こんなに主人公に同情したのははじめてかもしれません。
それくらい個人的に主人公に感情移入しました。
映画の作り手はある程度登場人物に観客を感情移入させるためにあらゆる手段を講じます。
そんな中、映画の筋道の方向性に全く逆の要素をお組み入れることがこんなにも効果があるのかと感心させられました。
アクション俳優としての演技への評価
この観点については俳優ウィリアム・デフォーの演技に尽きます。
「アクアマン」や「永遠の門 ゴッホの見た未来」で知られる彼は主人公の元同僚だったのですが、マフィアの人間に高い金で雇われ、主人公の殺しを請け負う人です。
しかし、主人公に同情してしまい、中々手を下さず、、、という人物。
彼はこれまでの彼の出演作から、嫌味満点な意地の悪い人を演じるのが多い役なので、最後まで主人公と対立するのかと思っておりました。
しかし、いい意味で予想を覆すのが本作です。
元同僚としての人情のある良心が本作では描かれます。
顔つきが優しいほうではないため表情では彼に同情しませんが、事態がもつれはじめるにつれても、微動打にせず淡々と物事をこなします。
そんなに大根演技をせず、表情を変えずに主人公に気持ちをよせる、つまり顔芸ではなく、雰囲気ですべてを語るのがこの俳優の魅力だと思います。
俳優として何も言葉を発していない状態で状況を説明したり映画の雰囲気を作り出す俳優は映画の中で貴重な存在ですが、彼こそが本作におけるそんな位置付けなのです。
アクションの特徴
アクション映画の最大のポイントはいかにアクションシーンで観客の心を掴むのかが成功のカギになってきます。
という観点から見ると本作は大成功した部類に間違いなく入ると思います。
本作で監督を務めたチャド・スタエルスキー監督はキアヌ・リーブスの代表作「マトリックス」でアクションスタントなどを務めた経験があります。
彼の最大の特徴はあらゆる武道に精通しており、カンフーから日本のアニメなどからインスピレーションを得て本作を撮影したようです。
「マトリックス」の本編では日本の武道を修行するキアヌのシーンが出てくるようにあらゆる分野の武道を極めた彼にしかできない技が本作のアクションシーンを引き立てるのです。
びぇ!