こんちくわ!Shygonです!
今回はNetflix製作のSF映画
ユピテルとイオ地球上最後の少女
について熱く語りたいと思います!
2019年にNetflixで配信された本作は、汚染により地球に住めなくなった近未来を舞台に、地球でただひとり研究をする少女と惑星イオにいる青年を描くSFラブストーリーです。
サクッとあらすじ
地球が汚染の結果生存不可能となり、人類の大半が木星の衛星イオ軌道上のコロニーに脱出した近未来を描く。
地球上では、科学者である父のヘンリー・ウォルデン博士亡き後、娘のサムは孤独な生活を送り父の研究を引き継ぐ。父の言葉を無線で定期的に発信しながら、イオにいる恋人のイーロンと‥
(Wikipediaより抜粋)
地球版オデッセイ
本作が製作されると報道されたのは2015年。
はじめは子役出のいまは売れっ子女優エル・ファニングと「ローグワン」や「ナルコスメキシコ編」のディエゴ・ルナのW主演でした。
しかし、2人が徐々に売れっ子俳優として名前が売れていく中で、スケジュール的にキャストが一新されました。
サム・ウォルデン
父親が残したビデオテープを頼りに、ひと地球に残り研究する少女。鋭い目付きに我が道を行くと言ったような雰囲気をした、一匹オオカミみたいな女の子です。
マーガレット・クアリーが演じます。ライアン・ゴズリング主演のくだらないコメディ映画「ナイスガイズ」に出演。これからの有望株かも?
ナイスガイズの解説はこちら
マイカ
地球から遠く離れた惑星イオからはるばる地球にやってくる。サムの父親に逢いに来る黒人の青年。
アンソニー・マッキーが演じます。「アベンジャーズ」でいつもフラフラ空飛んでるファンコンや、エミネム伝記映画「8mile」でライバルラッパーを演じました。
ヘンリー・ウォンデン博士
サムの父親。偉大な博士だったが亡くなってしまう。典型的な中年アメリカ人といった感じ。陽気な性格に笑顔が素敵な少しぷっくら男
ダニー・ヒューストンが演じます。「ワンダーウーマン」に出演。
ワンダーウーマンの解説はこちら
マッド・デイモンはよくひとりでいじめられる役を演じることが多いですが、本作には彼出演作品のオデッセイとは異なり、ひとりじゃないので安心ですね。
今は亡き父親に告ぐ。
地球汚染が急激に進み、地球にはもう住めなくなる近未来。
ほとんどの人類は別の惑星に移住しながらも、父親の研究を継ぐ少女サム。父がやがて亡くなり、地球にただひとり残り、かすかな希望のため研究を続ける。
酸素マスクなしでは生きれないほどの空気汚染に、変色した木々。自然の美しさを感じるには程遠い環境の中、いま僕らが普段見ている景色とは全く異なるまで汚染された地球。
本作は近未来の地球という設定のもと作られた映画であるが、他の映画が描いているようなダークな世界を演出している。この先に地球がどうなるかなど検討もつかないが、ひとつだけ言えることがあると思う。
人類文明が発達して数千年。
46億年の歴史を持つ地球の中でたった数千年という歳月で自分たちの故郷を粉々にしようとしてるのは間違いない。いくら歴史を振り返っても、人類は間違いを起こさないと学習しようとしない。
地球が手遅れになり、住むような環境になってからでは遅いのに、いまのままでは来たる未来にそうなってしまうよ!と本作は警告しているように見える。
これは本作に限ったことではない。地球の近未来を描いた映画などその辺に散らばっているほど、毎年似たような映画が大量に作られているが、本作もそのひとつ。
近未来を舞台にした映画は、各々色んな角度からそんな状況を多角的に描こうとするが、本作には全く新鮮味がないと思う。
映画に限らず、アートや芸術の世界では一番最初にやった人間が評価されるし、二の次はいまの量産社会の中に埋もれて行く。
お父さんの言葉を信じて、日々研究をする少女だけを深く掘り下げて描けばいいのに、よくわからない惑星から青年を登場させ、恋愛させちゃう。
でも主人公の女の子は個人的に好きなタイプの女優さん(顔ではなく)なので、これからも多くの映画に出てくれると思っている。
いかにもアメリカの田舎部から都市部を目指して移ってきたあのイモ感が彼女の魅力。本作を見終わったあと調べてみるとモンタナ州出身でやっぱりと納得してしまった。
でも驚いたのは、「恋はデジャヴ」や「セックスと嘘とビデオテープ」の女優アンディ・マクダウェルの娘で芸能家族だった。
彼女の作品は本作以外にも「ナイス・ガイ!」というくだらないけどめちゃくちゃ笑えるコメディ映画に出ていたが、その時と雰囲気が違う。作品によってこれほど全く別人になりきる若手女優は少ないと思う。
そんな女優マーガレット・クアリーのこれからに期待するばかりである。
びぇ!