こんちくわ!Shygonです!
今回はオスカー女優の初監督作品
ユニコーンストア
について熱く語りたいと思います!
2017年に全米で公開された本作は、神話のユニコーンと出会うことを夢見る芸術家の道を諦めた落ちこぼれの女性のラブロマンス
キャプテンマーベル役や「ルーム」で力強い母親を演じ、アカデミー賞に輝いた実力派女優ブリー・ラーソンの初監督&主演作品です。
「キャプテンマーベル」で相方のフューリーを演じたサミュエル・J・ジャクソンと再度共演しました。
サクッとあらすじ
キッドは大学でアートを専攻する芸術家志望の学生。有名な教授の授業で、才能がないと言われ、小さい頃から夢みてきた芸術家の人生が閉ざされてしまう。
物心がついたときには、絵を自由に描いていたキッドにとって、これまでの人生が否定された気がしたのだった。
そんな中謎のセールスマンが、キッドが幼い頃から夢みていたユニコーンを渡すという手紙がいきなり届く。
はじめは疑うも、徐々にユニコーンへの夢が諦められず、ゲットするためのノルマを次々とこなしていく。
ユニコーンを手にいてるという、一見馬鹿げた出来事から、亀裂が入っていた家族関係や未来について少しずつ見直していくが‥
神話なんて気にしないの!
「キャプテンマーベル」では、世界の行方を決める救世主として、アベンジャーズの一員に緊急参加した。
力強い視線に、鍛え上げられたボディ。女性に限らず、全てのヒーローファンを熱狂させたブリー・ラーソン。
さらに監禁されている幼い息子とその母親を演じたラーソンは、その心強い眼差しと気力が評価され、アカデミー主演女優賞に輝いた。
そして、今回も一度心が折れるも、そこから再起を誓って復活しようとする夢見るひとりの女性を演じた。
役者として、名誉ある賞を若いうちに次々と受賞した、実力派女優としての知名を得ました。今度は監督として彼女の実力が試されたのです。
2017年にアメリカで封切られ、2019年4月にNetflixで世界同時配信された本作。ラーソンの初監督作品がついに日本に上陸しました。
2012年から始動した本作の企画ですが、当初はレベル・ウィルソンが主演を務める予定でした。
彼女の主演作「ロマンティックじゃない?」がNetflixで配信されていますが、ぷくぷくしてる"ザ・コメディアン"のウィルソンと、だいぶ違いますよね!
本作の特徴は、完全にコメディ風のラブロマンス作品ですが、王道のアメリカのコメディではないです。
コーエン兄弟のような、シュールにクスッと笑えるような笑いが多々あり、サミュエルジャクソン演じるセールスマンが王道ギャクを飛ばしてくるどっちつかずの状態でした。
キャプテンマーベルでは、あんなに波長が合っていたふたりでずか、作品が違うとこんなにバラバラになってしまうのかと絶句するほど、本作での相性は最悪でした。
作品の方向性がどっちに向きたいのか、ベクトルの向きがいまいち定まらず、終始一貫寒かったです。
ただ夢みる若いひとりの女性として、ラーソンらしい全世界の女性に応援メッセージをするような志は、心に響くものがありました。
いい歳して神話上での動物ユニコーンに夢を抱くあたり、もう完全にコメディ路線ですが、主人公キッドの行動は笑えます。
新たな働き口が見つかり、はりきるキッド。そして初日の出勤日の朝彼女は突如として動き出します。
"新しいゴールに、私はまっしぐらよ"と言い、嫌いだったコーヒーにまで口をつける。なんと素晴らしいイキリ具合。
さらに、キリスト教徒の人たちが良くする輪を作って、他の人に話をシェアする会Truth circleでは、いい歳こいてユニコーンをゲットなどと言い出します。
さすがに、その場にいた両親はなにをかんがえていふのか?とブチ切れ、空気はキレイに凍ります。
そんなアメリカの細部まで描いた本作は、ブリー・ラーソンには厳しい新しい船出となったようです。ただ女優として既に一定の知名度を築いたので、監督業に関しては、あまり無茶な船旅は健康に悪そうですね。
びぇ!